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4%ルールをセカンドライフに当てはめてみた|年金込みで考える必要資産額

緑の公園を並んで歩く50代夫婦の後ろ姿
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前の記事で、『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』を紹介しました。

今回は、本書でも取り上げられている「4%ルール」に生活費と年金を当てはめてみます。

とくに就職氷河期世代は、将来の年金額が少なくなる「低年金リスク」を抱えている人が多いと言われています。
そのため、老後資金は何千万円も必要だと聞くと、不安になると思います。

ところが、生活費と年金を分けて考えると、見え方は少し変わりました。

この記事では、標準的な年金額と、年金が少なめの2パターンをシミュレーションし、比較してみます。

4%ルールとは

4%ルールとは、資産を取り崩しながら生活する場合、最初の年に資産の4%を引き出し、その後は物価上昇に合わせて引き出し額を調整する方法です。

過去の米国市場のデータでは、株式と債券を組み合わせた資産から取り崩した場合、30年後も資産が残っていた割合は96%でした。

私は長期分散積立投資を続けていますし、周りにも投資している人がいます。
そこで、4%ルールの例として、夫婦2人のセカンドライフに当てはめてみます。

セカンドライフに大きな資産は必要か?

総務省の2025年「家計調査」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、1ヶ月の消費支出は平均26万3,979円でした。
非消費支出である税金や社会保険料などは、3万2,850円です。

分かりやすく、ここでは合計で月29.7万円として計算します。

1年間の生活費は、

29.7万円 × 12ヶ月 = 約357万円

になります。

この357万円をすべて資産から取り崩すと考え、4%ルールを当てはめてみると、

357万円 ÷ 4% = 約8,925万円

です。

これだけを見ると、「やはり老後には大きな資産が必要なのか」と思ってしまいます。
しかし、ここに年金を加えると、必要な資産額は大きく変わります。

年金を加えると大きく下がる

厚生労働省が示している2026年度の標準的な年金額は、夫婦2人で月23万7,279円です。
分かりやすく、約23.7万円として計算してみます。

平均的な生活費が月29.7万円なので、不足するのは、

29.7万円 − 23.7万円 = 6万円

です。

1年間では、

6万円 × 12ヶ月 = 72万円

この72万円を4%ルールで補うと考えると、

72万円 ÷ 4% = 1,800万円

となります。

生活費をすべて資産でまかなう場合は約8,900万円でした。
ところが、年金を含めて考えると、必要な資産は約1,800万円です。

もちろん、これは平均的な生活費と年金を使ったシミュレーションです。
それでも、年金を含めるかどうかで、必要な資産額の見え方が大きく変わることが分かります。

就職氷河期世代に適用してみる

ただし、就職氷河期世代の場合、過去に労働条件が厳しかった方が多く、年金額も少なくなると言われています。

そこで、夫婦2人の年金が月20万円だった場合も計算してみます。
就職氷河期世代だけではなく、収入が少なかった方にも当てはまると思います。

1ヶ月の生活費29.7万円は同じとし、4%ルールを当てはめると、

2,910万円

となります。

標準的な年金額の場合は約1,800万円。
年金が月20万円の場合は約2,910万円。

毎月の年金が3〜4万円違うだけでも、長いセカンドライフで必要になる資産額には大きな差が出ます。
だからこそ、「老後には○○万円必要」という情報を鵜呑みにするのではなく、自分の年金額を知ることが大切だと思います。

生活費を下げてみる

ここまでの計算では、生活費を月29.7万円で固定しました。
では、年金が月20万円でも、生活費を月25万円に下げたらどうでしょうか。

上記と同じく必要な資産額を4%ルールで計算すると、

1,500万円

となります。

生活費29.7万円の場合は約2,910万円だったので、必要な資産額は大きく下がりました。

年金を増やすのは簡単ではありません。
一方で、生活費は自分で見直すことができます。

これは、就職氷河期世代にとって一つの安心材料になると思います。

デチオ
デチオ

私の家はすでに節約生活に入っているので、1ヶ月の生活費は20万円以下です。
自分の年金見込額で計算すると、必要な資産額は1,000万円を下回ります。
70歳くらいで自動車を手放すことも計画しているので、その後はさらに生活費が下がると思います。
一番気にしているのが医療費なので、食事や運動に気をつけています。

まとめ|自分の生活費と年金で確認してみる

今回のシミュレーションは、平均的な生活費とモデル年金を使いました。
実際の生活費と年金額は、人によって違います。

そのため、自分のセカンドライフは、自分の数字で計算してみるのが一番です。

年金の見込額は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。

自分の1年間の生活費から、1年間に受け取れる年金を引く。
その不足額を0.04で割れば、4%ルールを使った一つの目安が出せます。

(年間生活費 − 年間年金額)÷ 0.04 = 必要資産額の目安

これは、あくまでも過去のデータをもとにしたシミュレーションです。
セカンドライフでは、医療費や介護費、住宅の修繕費など、別途必要になるお金もあり、将来は同じようにならないでしょう。

それでも、自分の金額で計算してみると、「老後資金はいくら必要なのだろう」という漠然とした不安が、具体的な数字に変わります。
私自身も計算してみて、吹き出しのような結果になり、悪くはないセカンドライフを送れそうだと分かり、少しホッとしました。

情報に惑わされず、自分の生活費と年金額で計算してみる。

そのほうが、これから準備することも見えやすくなると思います。

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