自分に合う投資とは?安心して続ける方法
投資を始めるとき、多くの人が考えるのは、「何を買えばよいのか?」ではないでしょうか。
株式や投資信託、債券など、投資先によって値動きや特徴は異なります。
そのため、商品選びに目が向くのは自然なことだと思います。
しかし、同じ商品に投資しても、安心して続けられる人と、不安になって途中で売ってしまう人がいます。
その違いに大きく関わるのが、資金計画にどれくらい余裕を持たせるかです。
投資に回した金額が多すぎなかったか。
生活に必要なお金を十分に残しているか。
値下がりしても、普段どおり暮らせるか。
投資に回せる金額と、安心して投資を続けられる金額は、必ずしも同じではありません。
この記事では、余裕のある資金計画の大切さと、安心して投資を続ける方法について考えます。
投資に回せる金額と、安心して投資できる金額は違う
家計を見直すと、「このくらいなら投資に回せそう」という金額が見えてくるでしょう。
しかし、当面使う予定がないお金でも、すべてを投資に回すのは慎重に考えたいところです。
教育費や住宅の修繕費など、近い将来に必要になるお金もあるでしょう。
冠婚葬祭や病気、家電の故障など、予定外の支出も突然やってきます。
そのとき相場が下がっていれば、損失が出た状態で売ることになりかねません。
私は、こうした事態に備えて、生活費1年分を生活防衛資金として現金で残しています。
必要な金額は人によって違います。
半年分で安心できる人もいれば、1年分以上を持っておきたい人もいるでしょう。
大切なのは、何かあっても慌てずに済む、余裕のある資金計画だと思います。
人によって異なる投資への不安感
投資への不安の感じ方は、人によって異なります。
同じ100万円を投資しても、値下がりをあまり気にしない人もいれば、毎日の値動きが気になる人もいます。
では、金融危機や感染症の流行など、想定外の出来事によって相場が大きく下落した場合はどうでしょうか。
資金計画に余裕がなければ、資産が減る不安だけでなく、生活への不安も加わります。
普段の値動きには動じない人でも、冷静でいられなくなるかもしれません。
他人の投資額や資産配分は参考になりますが、そのまま自分に当てはめることはできません。
資金計画に余裕があっても、値動きが気になって普段どおり過ごせなければ、安心して続けられる投資とは言えないでしょう。
値下がりしたときの自分を想像する
安心できる投資額を知るために、相場が下がった場面を想像してみましょう。
たとえば、100万円が80万円になったとき、そのまま持ち続けられるでしょうか。
50万円ではどうでしょうか。
実際に含み損を見ると、想像していた以上に不安になることがあります。
私は、昼間は気にならなかったのに、不安で夜中に目が覚めたことがありました。
投資経験が長い私でも、資産が大きく減れば気分のよいものではありません。
それでも、生活防衛資金を確保し、相場の大きな値下がりを経験してきたため、今では普段どおりの生活を続けられています。
値下がりしても生活に影響はないか。
積立を続けられるか。
値動きが気にならないか。
値下がりしたときの自分を想像すると、安心して持ち続けられる投資額が見えてくると思います。

先ほど書いた、夜中に目が覚めたのは、FXをしていたときの経験です。
この経験をきっかけに、24時間値動きのあるFXは自分には合わないと考え、やめました。
今では、投資や経済に関する本をたくさん読み、「世界経済はこれからも成長する」という考えを持っています。
そのため、投資信託や株を持っていても、夜はぐっすりと眠れます。
無理なく続けられる金額を見つける
値下がりによってどのくらい不安を感じるかは、実際に投資してみないと分からない部分もあります。
そのため、最初は少額で始めたほうが安全です。
落ち着いて続けられるなら、家計を見ながら積立額を増やす。
値動きが気になるなら、金額を減らす。
投資額を減らすことは、失敗ではありません。
無理をして途中で売るよりも、少額でも長く続けるほうが、長期投資では大切です。
投資を続けながら、家計と自分の感じ方に合わせて調整していけばよいと思います。
まとめ:投資の正解は自分の中にある
自分に合う投資を見つけるうえで、土台になるのは余裕のある資金計画です。
生活防衛資金や近い将来に使うお金を残し、値下がりしても生活に影響しない金額で始める。
そのうえで、値下がりしたときの自分の感じ方を確かめながら、投資額を調整していく。
資産や収入、値動きに対する感じ方は人によって異なります。
自分に合う方法は、自分で見つけていくしかありません。
投資の正解は、誰かの成功例をそのまままねることではなく、余裕のある資金計画を立て、自分が安心して続けられる方法を見つけることだと思います。
最初の投資額は、小さくてもかまいません。
長く続けるうちに、値動きや投資額に対する自分の許容範囲が分かってくるでしょう。
家計に余裕があり、不安なく続けられるなら、投資額を増やすこともできます。
そうして、自分に合った投資が徐々に形になっていきます。
無理に背伸びをせず、生活を守りながら続ける。
これが、厳しい時代を生きてきた就職氷河期世代の投資です。
