『最高の体調』感想|50代でもできる体調の整え方
概要
人類が誕生して約700万年、その大部分を狩猟採集生活に適合するよう進化してきました。
その一方、ここ数百年の著しい技術の進歩により、都市が整備され、
生活環境は大きく変化しました。
この人類の進化と、技術の進歩のスピードの違いが現代人にミスマッチを生じさせ、
肥満やうつ病といった、現代特有の問題の原因になっていると解説されています。
そして著者は、これらを文明病と呼び、科学的アプローチから、
狩猟採集生活に近い環境で過ごすことで緩和できると主張しています。
特に、炎症と不安は文明病の原因となるため、原因と対策について、詳しく述べられています。
炎症
本書では、現代人の体調不良の原因として、慢性的な炎症が紹介されています。
体が細胞レベルで不調を抱え、本人が気づきづらいのが特徴だそうです。
不安
狩猟採集民は、毎日同じ時間に起きて狩りに出かけ、食物はみんなで分け合い、
毎日同じ時間に寝ていたそうです。
毎日このサイクルの繰り返しのため、その日のことしか考える必要がありませんでした。
しかし、農耕が始まると、収穫などの未来のことを考えるようになります。
未来の多くは不確定なため、人類が漠然とした不安を抱くようになったと解説されています。
自然に触れることの大切さ
炎症や不安を和らげる手段の一つに、自然に触れることが挙げられています。
観葉植物を部屋に置く、自然の動画を見る、CDなどで自然音を聴くだけでも、
炎症や不安が和らぐそうで、都会の方には朗報だと思います。
また、副交感神経が優位になるため、自律神経が整い、ストレス軽減になるそうです。
印象に残ったこと・感じたこと
私の自宅は、田んぼや畑に囲まれており、近くには森もあります。
かれこれ10年くらい早朝に散歩をしており、健康診断の結果が良いのも納得できました。
私のように、季節の移ろいを感じながら散歩するだけでも、良い影響があるようですから、
今後も続けようと思います。
健康づくりというと、運動や食事に目が向きがちです。
でも本書を読んで、自然に触れることや、自分の価値観に合った暮らしも、
体調を整える要因だと知ることができました。
セカンドライフに向けて役立つこと
腸内環境を整える
炎症や不安を和らげるためには、腸内環境を整えることも大切です。
そのためには、善玉菌を直接摂取できる、納豆やヨーグルトなどの発酵食品を食べることや、
善玉菌のエサとなる食物繊維を摂ることが推奨されています。
発酵食品には、それぞれに個別の善玉菌がいるため、幅広く食べることも重要だそうです。
また、自然に触れることで、空気中から善玉菌を摂ることができると紹介されています。
過度な抗菌・殺菌を控える
本書では、清潔すぎる生活が腸内環境に影響することにも触れられています。
手や体を洗うのは、普通の石鹸で十分だとする報告が紹介されています。
同じ理由で、抗菌・殺菌グッズにも注意したほうがいいそうです。
この程度であれば、誰にでもできると思います。
節約にもなるかもしれません。
自分の価値観に沿った行動をとる
家族や自由など、自分にとって本当に大切なもの、「価値観」を見つけます。
そして、価値観を自分の行動に取り入れていきます。
これが「価値観に沿った行動」となり、脳に「自分の人生を生きている」と感じさせ、
漠然とした不安が静まり、幸せを感じやすくなると説かれています。

他の本の影響ですが、私は発酵食品を毎日摂っています。
お酒のつまみとして、キムチに納豆、チーズは常に冷蔵庫に入っています。
この本のおかげで、食物繊維の重要さも理解できたので、今後は野菜も意識的に摂ろうと思います。
こんな人に合いそう
科学的な根拠をもとに、健康づくりを考えたい方に合う本だと思います。
ここに書いた以外にも、体調を整える方法が記されているので、気になる方はご覧ください。
(運動から健康づくりを始めたい方は、スクワットの本を読んだ感想も参考になると思います)
一方で、論文や研究の話が多いため、気軽に健康本を読みたい方には少し難しく感じるかもしれません。
気になる方はこちら
『最高の体調』
鈴木裕 著
(2026年6月に新版が発売されました)
