『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』感想|50代が老化研究から学んだこと
概要
オートファジー研究の第一人者である吉森保先生が、老化に関する最新の研究をまとめた一冊です。
タイトルは少し刺激的ですが、将来、老化を遅らせることができるようになるかもしれない、という内容です。

私たちはこれまで、老化は避けられない運命として受け止めてきました。
しかし21世紀に入り、老化には科学的なメカニズムがあると考えられるようになり、研究が進んでいます。
その仕組みが明らかになれば、老化の進行を遅らせる方法が見つかるかもしれません。
本書では、著者自身の専門であるオートファジーに加え、それぞれの分野の第一人者に話を聞き、最新の老化研究をかみ砕いて紹介しています。
取り上げられているのは、次の10分野です。
①オートファジー
②細胞老化
③免疫
④皮膚
⑤寿命が非常に長いハダカデバネズミ
⑥NMN(老化を遅らせる効果が期待される物質)
⑦100歳以上生きる人
⑧構造生物学
⑨短命な魚「キリフィッシュ」
⑩睡眠
なかには、「スマホが発するブルーライトより、明るい室内照明や刺激の強いコンテンツのほうが睡眠を妨げる」といった、一般常識とは少し異なる豆知識もあり、堅苦しい本ではありません。
今後、各分野の研究成果が一本の線につながり、老化の全体像が明らかになることを期待しています。
やさしい語り口で、図解も豊富なので、専門知識がなくても読みやすいと思います。
印象に残ったこと・感じたこと
健康的なセカンドライフを送るために
この本を読んだきっかけは、健康寿命を延ばしたいと考えたことでした。
ところが、読み終えた今、私が実践しようとしていることは、特別なことではありません。
- バランスの良い食事をとる
- 適度な運動をする
- 質の良い睡眠を十分にとる
どれも他の本にも書かれていることで、目新しさはありません。
しかし、最新の老化研究でも、この3点の重要性が指摘されていることは、注目すべきだと思います。
このような基本的な生活習慣にも、慢性炎症を抑え、オートファジーを活性化する効果が期待できるそうです。
身近にある老化の影響
手の甲と太ももの内側を見比べてみてください。
日頃から紫外線対策をしている方には、違いが分かりづらいかもしれません。
私の場合、手の甲は少し日焼けしており、細かなシワが目立ちます。
少し乾燥してカサつき、小指の付け根付近には、深いシワもあります。
子供の頃に見た、祖父の手を思い出しました。
おじいちゃんの手とまでは言いませんが、初老と言われても仕方がない見た目です。
それに対して、太ももの内側は色白です。
シワはほとんど見当たらず、肌にはハリがあります。
とても50代の足には見えません。
この違いは、紫外線による「光老化」の影響だそうです。
手の甲には長年浴びてきた紫外線の影響が見られますが、太ももの内側はあまり紫外線を浴びていないため、影響も小さくなっています。
つまり、皮膚の老化には、年齢だけでなく、紫外線も大きく関係しているということです。
普段はまったく紫外線対策をしていない私ですが、皮膚の老化を防ぐために、帽子くらいはかぶろうと考えさせられました。
阿波晩茶
本書では、老化を遅らせる可能性がある飲食品も紹介されています。
その中で、私が気になったのが阿波晩茶です。
オートファジーを活性化する効果があるそうです。
普段、私は水筒にお茶を入れて会社に持っていっているので、近いうちに阿波晩茶に変えようと思っています。
少々お金がかかりますが、老化を少しでも遅らせられればと期待しています。

出勤日に500mlの阿波晩茶を約10年飲み続ければ、それなりの効果があるのではないでしょうか?
他にも、納豆や味噌、キノコ類なども紹介されていたので、意識的に摂ってみようと思います。
これに、上記の3項目を加えて、介護不要を目指します。
効果については、「神のみぞ知る」ですけど。
こんな人に合いそう
私のように、健康寿命を意識している方に合う本だと思います。
アンチエイジングに関心がある方や、老化研究の最前線を広く知りたい方にもおすすめです。
一方で、特定の分野を深く知りたい方は、少し物足りなく感じると思います。
専門知識がなくても読める、老化研究の入門書です。
気になる方はこちら
『私たちは意外に近いうちに老いなくなる』
吉森 保 著
